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タイトリストボールフィッティングで自分に合ったボールを選定!
ご無沙汰しております。先日、いやいや、もう数ヶ月前ですが、タイトリストボールフィッティングに参加し、私に合っているボールを選定頂きました!今回はタイトリストボールフィッティングの様子についてレポートさせていただきます。
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まずはこちらの動画をご覧ください!



如何ですかね?実は、レポートまで時間を要したのは、今回のボールフィッティングの様子をレポートするにあたり、お伝えしたいポイントを集約しようと思ったのですが、あまりにも私の勘違いが多く、フィッティング担当の方に説明いただいた内容や経緯をノーカットで説明するしかないと考えたからなんです。

フィッティング担当の方の顔出しをするわけにもいかず、Google App Scriptで音声を吹き込み、フィッティング時に撮影した動画と結合するまでに時間を要してしまったんです。

有名YouTuberであれば、公開前提に撮影させていただき、顔出し許可もいただけるのでしょうが、へっぽこリーマンですから、そんな許可などいただけるわけもなく、苦労してしまいました。

今回は超長編になっていますので、動画の内容を全てテキストでも紹介させていただきますので、お好きな方を参考にしていただけると嬉しいです。

あまりにも長編ですので、テキストでは読むのが大変かと思いますので、目次を参考に、気になる箇所だけでも動画をご覧いただけると嬉しいです。
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【目次】
00:00 本動画の説明
01:00 ボールフィッティング参加経緯
03:50 ヒヤリング
12:10 タイトリストボールフィッティングの考え方
17:42 50ヤード計測
21:14 ボールの特性
25:34 ボールの違い TourB XS / ProV1
29:56 アイアン計測
39:24 ドライバー計測
41:56 ボールとクラブの違い・アイアンとドライバーがボールに与える影響
53:37 フィッティング結果
56:35 フィッティングを終えて
59:17 次回予告
60:40 チャンネル登録のお願い

■■■動画本編テキスト版■■■

■本動画の説明■

今回はタイトリストのボールフィッティングを体験して来ましたので、その充実したフィッティングサービスの様子をレポートさせて頂きます。

タイトリストのボールフィッティングは本当に素晴らしいサービスでした。定期的に開催されている様ですので、ボールフィッティングに興味を持って頂けた方には、是非一度参加頂く事をお勧めいたします。
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今回のレポートでは、私のヘッタクソなスイングはポイントではありません。

ボールに対して正しい知識がないだけでなく勘違いだらけの私に、タイトリストのボールフィッティング担当者が説明してくれたボールの性能を決定付ける素材の特徴、スピン系・ディスタンス系ボールの違いやボール選びに必要なポイントをご理解頂ければ、ボールフィッティングに参加が困難な方でもご自身に合ったボールを選んで頂く際の参考にして頂けると思いますので、是非最後までご覧ください。

■ボールフィッティング参加経緯■

実は私、過去に信頼できる有識者にクラブフィッティングを依頼した際、本来はボールを決定しないと厳密にはクラブセッティングが出来ないという事を教えて頂いたのですが、まともなスイングすら出来ない私は、ボールに大きな違いがある事を体験出来ませんでしたし、そこまで大きな違いがあること、更にはボールを変えることで大きな効果が得られることを理解出来なかったのです。

でもやっぱり信頼できる方の一言って、やっぱり気になりますので、ボールの違いについてずっと興味を持っていたんです。

そうです。いつかはボールを打ち比べてマイボールを決めたいと思っていたんです。

しかし、ヘッタクソな私は毎回同じスイングなど出来るわけもなく、自身でボールを打ち比べて比較することは無理じゃないかと諦めていたのです。
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ところが、ゴルフに行けない日々の中、パッティングの練習ばかりしていた時に、パッティングにおける打感の違いや転がりの違いであれば自分でも比較できるかもしれない、好みのボールを見つけられるかもしれないと、パターマットで様々なブランドのボールを散々打ち比べてみたんです。

パッティングで様々なブランドのボールを打ち比べた結果、ボールによって打感はもちろん、転がりにも大きな違いがあることに気が付き【これはきっとパッティングだけではボールを選びきれない】やっぱりいつかプロにボールフィッティングしてもらう必要があると考えていたんです。

遂には、あまりにもボールの打感や転がりに違いがあったので、何がこんなに性能差を生み出すのであろうと、比較に使った様々なブランドのボールを片っ端からぶった斬って比較してしまったぐらい、違いを感じたんです。
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そして、パッティングでボールを打ち比べた結果、私にはタイトリストのProV1が打感も好みで距離感も一番合わせやすく、パッティングの成功率が一番高いということが分かりマイボールとして決定していたんです。
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そんな訳で、自分が気に入り使っているProV1が本当に合っているものなのかタイトリストのボールフィッティングで見てもらいたいと思っていましたし、まもなく本格的なゴルフシーズンですし改めて自分に合ったゴルフクラブを手にするべくクラブフィッティングを受けたいと思っていましたので、有識者に教えていただいた通りクラブフィッティング前にマイボールを決定したいとタイトリストのボールフィッティングに申し込みさせて頂きました。

ではフィッティング風景をご覧ください!

■ヒヤリング■

解説:タイトリストのボールフィッティングはヒヤリングから始まります。

へっぽこリーマン:有識者にアイアンをMBに変えたいと相談したらまずはボールを決めてからですとアドバイスを頂いたんです。

担当者:ゴルフはボールからなんです。プロもボールが先なんです。そうしないとクラブのセッティングは出来ないんです。今日、いろいろやっていただければ、見えてくると思いますよ。

へっぽこリーマン:現在はいろいろ打ち比べた結果、V1を使っています。本当にあっているものなのかプロに見て頂きたいと思っていました。
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担当者:いろいろ比べて頂いた結果、ご自身でV1を選んでいただくのは結構正解だったりします。ご自身の感覚というのは結構信じて大丈夫なんですよ。

今日はもっと細かく、なぜそのボールが合うのか、なぜそのボールが合わないのかということがはっきりします。

へっぽこリーマン:実はV1を使う前はブリジストンのTourB XSが好きで使っていたのですが、ある時【打感と距離感がなんかちょっとイメージと違うのかなぁ】と気になって、ボールの違いに興味を持ち始めたんです。

担当者:平均ラウンド回数はどれくらいですか?

へっぽこリーマン:今年は5回くらいしかラウンド出来ていないです。普段は30回か40回くらいでしょうか。。。

担当者:通常は、ここで、ボールは決めていますか?って質問なのですが、V1ですかね?

へっぽこリーマン:V1です。たまに【ブリジストンのTourB XSの方がドライバーの飛びが曲がらないんだよなぁ】って浮気することがあります。
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担当者:じゃぁ。V1とブリジストンのXSの2つですかね。XSを使い始めたきっかけはなんですかね?

へっぽこリーマン:たまたま上司が【あのコース行くなら、このボール良いから使ってみな】ってプレゼントしてくれたことがきっかけです。

担当者:なるほど!じゃぁ。その時とても良かったんですね?

へっぽこリーマン:なんか【曲がんないなぁ!これ!】って気に入ったんですよ!

担当者:それはドライバーですか?

へっぽこリーマン:そうなんですよ!ドライバーが曲がらなくて!【これ良いぞっ!】ってなったわけです。でも、ドライバーだけなんですよ。アイアンはまた感じが違うんですよねぇ。

担当者:なるほど!それはきっと理由が見える様になります。

担当者:本来ボールを決めていれば、そのボールを選んだ理由をお聞きするのですが、今日はあえて、ボールを買おうと店頭にいらっしゃった時、ボールを選ぶ決め手、基準とされている点はなんですかね?何を気にしてボールを買われますかね?例えば、気に入っているボール、V1の好きな点はなんですかね?

へっぽこリーマン:打感ですかねぇ。

担当者:なるほど。打感も柔らかめとか硬めとかありますが、お好きなのはどの様な打感ですかね。

へっぽこリーマン:私は柔らかめが好きですね。特にパターの時に金属音というかV1シリーズ特有の柔らかさの中に芯のあるあの感じが好きです。

担当者:ちなみにお使いのパターはなんですか?

へっぽこリーマン:実は、先日ボールの打感の違いが気になり出した時に購入した、スコッティキャメロンのニューポート2です。

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担当者:それ実際にどうですか?あれ?シャフトを変えていらっしゃいますね。

へっぽこリーマン:パターイップスでカーボンのシャフトじゃないと打てないんですよ。

担当者:なるほど、でもその感触は良いってことですよね。

担当者:あとどうでしょう?ボール選びに飛距離性能って気になりますかね?

へっぽこリーマン:まぁ。そこはそうなんですけど、なんて言えばいいんでしょう?やっぱり、直進性??いやぁ。ちょっと違うかなぁ。

担当者:直進性?

へっぽこリーマン:自分があっち行ったなって思ったところにいて欲しいじゃないですか。助かっているのはありがたいのですけど、思ったところに無いっていうのはあんまり好きじゃないんですよね。

ここが悩みどころで、ドライバーは右左に行っちゃうので、真っ直ぐ飛んでいって欲しいんですけど、アイアンは狙ったというか、自分が感じたところにいて欲しいって思うんです。

担当者:うんうん。はいはい。はい。

へっぽこリーマン:ちょっとワガママですよね。

担当者:それを叶えてこそですから。ちなみに、ボールのスピン性能は気にしますかね?アイアンで打った時のグリーンでの止まり具合というのですかね。

へっぽこリーマン:すごく気にします。というのは私、すごくスピン量が少ないんです。もともとボールもあまり高く上がらないので、スピンが入りやすい方が好きですね。クラブもそうですが、ボールもスピンが多めに入ってくれる方が好きですね。

担当者:そしたら、飛距離とスピンコントロールの両方に丸をつけておいてください。

担当者:あとはどうですか?カラーボールはお使いになったりしますかね?

へっぽこリーマン:前は喜んで使っていたのですが、最近は色がついているとボールとの距離感が狂ってしまうのか気持ち悪くて。。。

担当者:基本は白ですね。

担当者:あとはそうですね。ブランドへのこだわりはありますかね?

へっぽこリーマン:正直なことを言うと、以前はタイトリストは敬遠していました。なんか上手い人が使うイメージがあって。。。

担当者:それはよく言われます。

へっぽこリーマン:まだ早いよって言われそうな気がしてしまって。

担当者:なるほど、そんなことはないんですけどねぇ。例えば、私たちは、今日生まれて初めてゴルフを始めますって言う方には、迷うことなくV1をオススメするんです。

へっぽこリーマン:なるほどぉ。

担当者:それにはちゃんとした理由があるのですが、難しい云々ということは全く考えて頂く必要はないと思います。どうしても、プロが使っているイメージが圧倒的に強いですよね、ここは私たちが作ってきたイメージでもあり、売りにしている部分でもありますが、私たちのプロダクト全般に言えることなのですが実際には、プロのためだけに開発しているわけではないんですよ。

へっぽこリーマン:ほぉ〜。

担当者:ここは大事なところなんですが、当然購入いただくお客様、アマチュアの皆様に効果が高い物を作って販売したいと思っているんです。私たちにとって、プロはある意味とても大切なテストフィールドなんです。

もちろん。ボーケイもそうなんです。あのウェッジを開発するにあたって、まさにボブ・ボーケイあのデザイナー本人が【私は世界で最高のテストフィールドを持っていますから。】と言うんですよ。
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へっぽこリーマン:あぁ。なるほど!

担当者:そりゃ。そうですよね。PGAツアーでダントツで一位の使用率をほこっていますから、あれだけの選手のフィードバックが得られますので、当然良いものが出来てきますよ。っていう事を言いたいのだと思います。

それは、プロが使って良いのではなくて、いかにそれをアマチュアの方に使って頂いて、良いスコアにつなげて頂くかという点が重要なので、私たちはプロだけのために作っているわけではないんです。

へっぽこリーマン:それは確かにそうですよねぇ。

担当者:イメージは確かに難しそうに感じてしまうかもしれませんが、現実は難しいことはないんですよ。特にボールは難しいという感覚にはならないと思います。ボールにおいては、V1が一番、簡単だと思います。

へっぽこリーマン:そうなんですねぇ。

担当者:タイトリストのクラブは必ずしもダントツに優しいですとは言えませんが、ボールに関しては、ダントツに優しいとすら言えると思います。追々感じていただけると思います。

担当者:では最後に、お悩みをお聞かせいただけますか?これは、ボールに限らず、
思い当たるところは聞かせていただきたいですね。

へっぽこリーマン:そうですね。一番の悩みは、毎日スイングが変わってしまうところですかね。。。毎日、別人です。今日に備えて、昨日は一応練習したんですけど、アウトサイドからボールが入っていて【やばい!ボールが滑ってる!】って感じたり、良い日もあったり。。。

担当者:当然です。身体の変化は大きいので日々、感覚が違ってしまうことはあるかもしれませんね。

へっぽこリーマン:ドライバーはプッシュアウトが多くてそれが嫌ですね。あとは、距離感が日によって全く違うんですよねぇ。7番アイアンでキャリーで150だと思っていると、170の日もあれば、130の日もあって、苦労しています。

担当者:アイアンも縦の距離のバラつきを感じていらっしゃるんですね。

へっぽこリーマン:そうなんですよ!相当バラつきますねぇ。先日ラウンドした時にも、グリーンオーバーが多くて、こんなに飛んでたっけかなぁ。って悩みながらラウンドしました。

担当者:その辺は、今日、理由が何かしら見えてくると思います。

■タイトリストボールフィッティングの考え方■

担当者:タイトリストのボールフィッティングは初めてですか?

へっぽこリーマン:はいそうです。

担当者:タイトリストのボールフィッティングの考え方とフィッティングそのものの進め方について説明させていただきます。

私たちが目指しているのはスコアアップです。全てのプロダクトに共通する考え方です。

ゴルフですから当たり前ですよね。いかに良いスコアで回って頂くかということが最も重要なポイントになりますので、ボールでいかにスコアアップに貢献させて頂けるかというお話になります。
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出典:タイトリストHP

担当者:フィッティングそのものは、グリーンからティーに向かってフィッティングを進めていくイメージになります。

へっぽこリーマン:あ!じゃぁ。いきなりドライバーを打つわけですね。

担当者:いえいえ。逆です。

へっぽこリーマン:ん?あ!グリーンからかぁ。

担当者:当然プレーされている時には、ティーグラウンドから出てグリーンで終わるわけですが、逆をなぞっていくイメージですからまずは、短いショットから確認させていただいて、ウエッジ、ミドルアイアンに進みまして、最終的にドライバーで終わります。

へっぽこリーマン:おぉ!そういう事ですね。

担当者:では、なぜわざわざ、短い方からフィッティングしていくのかという根拠なのですが、こちらの図をご覧ください。腕前に応じてどのようなシーンでどれだけの回数を打っているのかというのを表した図です。
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出典:タイトリストHP

担当者:一番上のティーショットを打つ回数、一番下のパターを打つ回数。腕前に応じて差が出にくいというのを表しています。差が全くないですというわけではないのですが、
実はあまり大きな差がつきにくいんです。

へっぽこリーマン:確かに、ティーショット一回打ったら、結果に関わらず、先に進みますもんねぇ。

担当者:そうなんです。ティーショットなんて、いよいよ差がつきようがないんですよね。打つ回数ですから。平均スコアが100ぐらい打つ方は、OBなんかが出る回数もありますからプラスがついていたりもするのですが、そのぐらいしか打つ回数としては差がつかないんですよね。

パターの方もその傾向は変わらないのですが、単純に1ホール2パットで行けば36回ですから、ハンディキャップゼロの方は36から下回る傾向が強いですが、100ぐらい打つ方でも大幅に36を超えていくということはないんですよ。

イメージして頂くと100ぐらい打つ方はなかなかパーオンはしていないわけなんです。ですから、何回かでグリーンのそばまで来ているわけなんです。短いアプローチを打って、そこそこよってくれれば、その後、2パットって十分あるわけじゃないですかね。変な話、ビタって寄らなくてもですね。そんなわけで、パターだけを切り取ればあまり大きな差は出ないわけですよね。

へっぽこリーマン:確かに36前後でいますよねぇ。

担当者:でもスコアってなると大きな差が出てますよね?

へっぽこリーマン:そうなんですよぇ。

担当者:で、そこがポイントになるわけなんですが、じゃぁどこに差が現れるのかというのが、真ん中の赤いところ、ちょっと幅が広いですが、セカンドショット、サードショット、アプローチショットになりますよね。実は、このグリーン方向に向かって打っていくショットに非常に大きな差が出やすいんですよね。

ですから、ハンディキャップゼロの方と100ぐらい打つ方の間には約30打の差が発生してしまうんです。圧倒的な大きな差というのは、ここにつきやすいですということがデータから見えてきています。

そうなると、ここの打数を減らしていければ、おのずとスコアというのは減っていくというのは言えますよね。

へっぽこリーマン:まぁ。確かに。

担当者:当然そうですよね。これを減らすためにどうしたら良いですかというと、いかにグリーンを捉えて頂くかということなんですよね。

どのシチュエーションでも構いませんが、しっかりとグリーンを狙った時にそのボールをしっかりグリーン面に止めたいということなんです。

へっぽこリーマン:うーーん。

担当者:次のステップとして、こちらの図をご覧ください。今度の図はグリーン上を表していますが、プロとアマチュアを分析したデータです。ピンからおよそ1mであれば、プロはおよそ90%入っています。
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出典:タイトリストHP

へっぽこリーマン:ははははは。

担当者:アマチュアでも75%が入っていますから、1m以内であれば皆さんそこそこ入っているということですよね。

へっぽこリーマン:ですねぇ。それぐらい入れられるようになりたいですねぇ。

担当者:ところが、2mになるとプロでも50%なんです。これが現実なんです。

へっぽこリーマン:このデータはびっくりですよね!TVでロングパットが入る感動的なシーンばかり目にするので、もっと入っているイメージを持ってしまっていましたよ。

担当者:そうなんですよ。2mはアマチュアは40%なんですが、プロですら50%しか入らない。この現実を踏まえて頂くと、ここから何が見えてくるかというと、当たり前ですが、よりピンのそばにボールを止められれば、次のパターが入る確率というのはどなたでも高くできるということなんです。まずはしっかりグリーンを捉えて頂くということがスコアアップの第一歩なんですけれども、続いてイメージいただきたいのが、よりピンのそばでボールを止めていきたいということなんです。

そうすることによって、確実にスコアアップにつながるということなんです。

なので、最もスコアに影響を及ぼしやすいグリーンサイドのウエッにジからボールの検証をスタートさせて頂いて、次重要なアイアンのフィールドで検証を進め、その中から最も効率良く飛ぶボールをチョイスしていきます。そうすることによってベストなボールを選択出来ることになります。

そんな具合です。

へっぽこリーマン:そうかぁ。真ん中の赤いところ、セカンドショットやアプローチショットが重要なんですね。

担当者:そうなんです。まさに、ここがキーなんです。もちろんドライバーも飛んだ方が良いですし、フェアウェイを捉えた方が良いに決まっているのですが、スコアを作り出しているのは、セカンドショットやアプローチショットの方が大きいということなんですよね。

へっぽこリーマン:そのエリアでいつも冒険しちゃっているなぁ。

担当者:まずここなんです。なので、一番短いショットからスタートしていきます。

へっぽこリーマン:この絵いいですねぇ。頂きですね。

担当者:当たり前のことを言っているだけなのですが、データとして捉えると、納得感がありますよね。

■50 ヤード計測■

担当者:とういうことでボールを打っていただこうかと思いますが、最初は50ヤードのアプローチショットです。
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へっぽこリーマン:おぉ!3月にウェッジをSM8に入れ替えたのですが、そこから練習もラウンドも全く行けていなかったので、番手ごとの距離感が掴めていないんです。

担当者:室内で目標物もなく、距離感を掴みづらいと思いますので、気楽に打ってみてください。

イメージとしては50ヤード先にピンが立っています。その根本にドスッと落としていただきたい感じです。

へっぽこリーマン:キャリーで50ぐらいですね。

担当者:打って頂くとすぐに距離が出ますので、気楽に打っていただいて、だんだん調整していくくらいのイメージで大丈夫です。
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担当者:お。いいですね。54ヤードです。

へっぽこリーマン:緊張して手が震えちゃってますね。
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担当者:ナイスショット!今の良いですね。61ヤードです。

へっぽこリーマン:あら!そんなに飛んじゃうんだ。2週間ぐらい前にラウンド行った時にも、飛んじゃってて。。。

担当者:なるほど!そのウェッジの前はどのようなウエッジを使っていたのですか?

へっぽこリーマン:56度を入れていて、今日はこの54度を持ってきていて、他に58度と50度が入っています。

担当者:4度刻みに入っているんですね。

へっぽこリーマン:58度を持ってくれば良かったんですけどね。失敗しました。もうちょっと軽くかなぁ。あぁぁぁ。
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担当者:40です。

へっぽこリーマン:難しいなぁ。

担当者:でも大丈夫ですよ。ぴったり50を打ってくださいってことではありませんので大丈夫ですよ。4球こんな感じです。
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担当者:1球目キャリー54でした。多少飛んじゃいましたが、ここはOKです。まずバックスピン量をチェックしていきます。6,149回転入っています。ここ、数字的には、5,500回転を超えていくとグリーンに止まります。

へっぽこリーマン:え?!そうなんですね!

担当者:そうなんです。500回転ほど多く出ていますので、スピンで止まるだろうということが分かります。

これをベースにボールを変えていきます。今度はこれでいきましょう。このボールで同じように50ヤードを狙ってみてください。
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担当者:良いですね。距離感があってきましたね。46ヤードです。もう一球お願いします。

へっぽこリーマン:あれぐらいで良いんだ。

担当者:それは考えなくて良いです。ボールが違うのですごく事情が変わってきているんです。同じ感じで行っていただいて大丈夫ですが、その感覚、距離感は信じなくて大丈夫です。
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へっぽこリーマン:あ。ちょっと左かなぁ。

担当者:大丈夫ですよ。一球目で見てみましょう。ちょっと右に出ましたが、キャリー46距離感としてはぴったりですが、スピン量を見るとこうなるんです!

へっぽこリーマン:ええええ!
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担当者:2,871回転。そうなんです。比較したいのはここなんです。およそ3,000回転ぐらい変わりましたね。

へっぽこリーマン:こんなに変わるんですね!
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担当者:今度は打ち出しの角度についても見ていきましょう。最初の白いボールは34度ですね。オレンジのボールに変えると38.6度です。

へっぽこリーマン:え?打ち出し角はオレンジの方が高いんですね?

担当者:そうなんです。スピン量が約3,000回転落ちて、打ち出し角が4度上がりました。これがまさに、ボールの性能の差なんです。

へっぽこリーマン:ランディングアングルはどれぐらいになるんですか?
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担当者:最初の白いボールは43度。オレンジも悪くないんですよ。45度です。

へっぽこリーマン:じゃぁ。止まりそうですねぇ。

■ボールの特性■

担当者:ただし、ここからは数字の世界になってしまいます。なぜそもそも数字がこんなに変わったのかということなのですが、最初に打ってもらった白いボールはProV1です。いつもどおりの感覚だったのかと思います。

これがウェッジのフェースだと思っていただいて、インパクトしていきますが、こちらのボールの場合、溝にしっかりと喰いつきます。フェースに乗せて低く押し出すことが出来ます。

低く飛んでいきますが、スピンで止まります。

それに対して、オレンジのボールはVG3というディスタンス系のボールです。
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へっぽこリーマン:あぁ。青い箱のボールですね。

担当者:特に選んでいただく必要はないボールなのですが、同じように打って頂くと、このボールはあまり溝に喰いつかない。ですので、ちょっと滑っていく動きをします。なので浮いて出ていくんです。4度ですが浮いて出ていきました。滑ってしまうので、スピン量は極端に落ちます。

このボールはスピンをかけて飛ばすという性能をボール自体が持っていないんです。なのでそのままポーンと転がっていきたいところなんです。ただし、高さは出ていますので、高さで止まる要素はあります。おっしゃった通り、45度で落下していきますから止まる要素はあるんです。でも、これには、絶対条件が付きます。それは、グリーンが柔らかいことです。

へっぽこリーマン:あぁ。そういうことなんですね。

担当者:確かに45度で落ちていますが、これから、秋とか、冬にかけていくと、そのまま跳ねていってしまうと思います。スピンが効いているからこそ、45度で落ちた際に止まるのであって、スピンが効いていない場合には、45度で落ちてその角度で跳ねて転がっていってしまうんです。

この夏場の季節はグリーンが柔らかい季節ですので、45度で落ちていけば、まぁまぁ。止まると思います。イメージとしてはドンと止まるのではなくて、ドン、トン、だらだらだらぁ。と勢いが止まったところまで転がってしまうと思います。これは今の季節でも、正直、微妙なんですよ。

バーンと同時に打つと全然高さが違います。同じ距離感で落ちたとして、ProV1はピタッと止まりますが、VG3は残念ながら、だらだらだらぁと転がってしまいます。確かに今の夏の季節はグリーンが柔らかいので、ブレは少ないとは思います。

秋とか冬の季節になると、本当に冗談のようにトントントンと転がっていってしまうと思います。

こういうことがボールによって違いが出るんです。

そもそも、VG3のようなディスタンス系のボールを選ばれてはおらず、V1のようなスピン系のボールを選ばれていますので大丈夫だとは思いますが、なぜこのボールを打っていただいかというと。。。

へっぽこリーマン:たまぁに頂くんですよねぇ。ディスタンス系のボール。

担当者:ありますよねぇ。よくあると思います。

で、ここで何をみているかというとV1で打っていただいた時に、どのくらいスピンがかかっているか、どのくらい止まっているかということをまず見させていただいています。それが十分であることが確認出来ました。わざわざVG3を打っていただいたのは、ボールの性能の違いというものがこれぐらいあるんです。っていうこと。

実際、世の中にはたくさんの種類のボールが売っていますので、それぞれ、両端にある感じですよね。両端というか、大きい売り上げを作っているツアー系いわゆる、スピン系ボールとディスタンス系のボールというのは、打って頂くとこれぐらい大きな差が出るんです。という体感と、スピンというのは掛かれば掛かるほど打ち出し角が低くなります。掛からなければ、掛からないほど球が上がっていきます。高く浮いているボールがスピンが掛かっていないかというと、100%ではありませんが、掛かっていないケースの方が圧倒的に多いです。

へっぽこリーマン:そうなんですねぇ。

担当者:高く出た方が不安定なんですね。低く出た方がスピンが効いているのでコントロールしやすいということになるのです。

が、これがイコール弾道の高さではないので、あくまでもこれは打ち出しの角度だということだけちょっと覚えておいていただけると嬉しいです。

へっぽこリーマン:そういうことですね。

担当者:アイアンショットになると弾道になるので、もっと遠くに飛ぶわけですから事情が変わってきてしまいます。50ヤードぐらいまでのショットは距離が短いので、そのまま出た通りの角度、高さが結果につながりやすいですね。

その差がありました。ということはですね。TourB XSと ProV1を50ヤードもしくは、20ヤードから30ヤードの距離でも構いませんので、チョンと打ち比べて頂くと高さに差が出ます。確かにここまでの差は出ません。もっとずっと近い小さな差ですが、十分違いを感じて頂くことが出来ると思います。

へっぽこリーマン:実は一個TourB XSを持ってきたんですけど。。。

担当者:打っていただいても構いませんが、その差は、このような違いがとても小さい現象として発生すると思います。

へっぽこリーマン:打っても良いですか?

担当者:どうぞ。

へっぽこリーマン:ずっと悩んでいて、踏ん切りをつけたいと思っていたんです。

担当者:今日つくと思います。


■ボールの違い TourB XS/ProV1■

へっぽこリーマン:このモデル今年になってモデルチェンジしたんですよ。私としては前のモデルの方が良かった気がしていて。。。

担当者:そうなんですね。

へっぽこリーマン:なんでこんなに打感を変えちゃったんだろうと思うんですよねぇ。

担当者:ここはブリジストンさんの方針なんでしょうけど、なんとも言えないですね。

へっぽこリーマン:ですよね。

担当者:そうですよね。せっかくあんなに良いボールだったのだからあのままにしておけば良かったのにって感じてしまっていますよね?難しいのですが、そのままだと、新しい性能を作れないからだと思います。なので、打感を変えてでも性能を足したいということなんだと思います。

ここは私たちとは大きな考え方の違いなのかもしれません。私たちはいかに打感とスピン量を変えずに新しい性能を加えるかという視点なんです。

というのは打感というのは命、というか最も大事なところ、そこなんです。ProV1を選んでいただいている方は、打感が好きだからこそ選んでいただけているので、それを失ってしまうとV1では無くなってしまうんです。

私たちはそういう感覚が強いんですが、ブリジストンさんは打感を変えてでも性能を変えたかったということなんだろうなって思います。

へっぽこリーマン:もったいないですよね。あんなに良かったのに、タイガーは納得したのかなって思っちゃうんですよ。
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へっぽこリーマン:あぁ。ミスった。

担当者:確かに、タイガーがそれでも良いって言ったのかなぁって思いますよね?
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担当者:今のは良いショットでした。良いショットになるとスピン量と比例しますので、低く出ますね。ただし、キャリーは58ですね。今のはずばりショットが良かったですね。打ち出し角30度で出ていますね。同じショットをしていただければ、V1の方が低く出ると思います。

へっぽこリーマン:そういうことですね!

担当者:なので当たり方によって差が出てしまいますので、もうちょっと数を打って頂いて平均値をとって頂くと良いですね。同じようなショットを打って、そこから3球ピックアップして、平均値を取った数字で比較して頂くと良いですね。

へっぽこリーマン:そうなんですよねぇ。このボール硬くなっちゃったんですよねぇ。

担当者:あ。硬く感じますか?

へっぽこリーマン:はい。あ。。。

担当者:良いんですよ。感じ方は人それぞれですから。

へっぽこリーマン:私は、アプローチで硬く感じるようになったんです。でも、パターだとすんごく柔らかくなっちゃったんです。芯がなくなっちゃって、きっと外装だろうなぁって思ってるんですよね。

担当者:おそらくですけど、スピン性能を落とさずに、飛距離性能を伸ばしたいと考えているのだと思います。作りとしてですね。そこで何をするかというと、カバーは今までと同じか、柔らかく、いやもっと柔らかくしている可能性が高いのだと思います。ところが、インナーカバーというか2層目のカバー。

へっぽこリーマン:あー。透明なところですね。
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担当者:はい。おそらくここを硬くしているのだと思います。そうしないと初速が出ないので、コアは素材を変えるか何かをしないとスピードの上がりようがないですが、おそらくブリジストンさんなら新しい素材を作っていると思いますので、素材でカバーされていると思います。なので、アプローチ打った時に硬く感じてしまうのは二層目のカバーをちょっと硬い方に振らないと飛んでくれないので、その辺のバランスが前作とはちょっと変わったのだと思います。

へっぽこリーマン:前作のTourB XSは打感がV1に近くて好きだったんですけどねぇ。V1の時にはアプローチすると乗る感じというか、ボールを感じることが出来るんですよね。今回のTourB XSは分からないというか、感じないんですよ。

担当者:そもそもウレタンが違うので、ウレタンというのは総称なのでタイトリストの使っているウレタンとブリジストンさんが使っているウレタンは、名前こそ一緒ですが、細かい話をすると違うんですよね。

へっぽこリーマン:同じ白い素材でも違うんですねぇ。

担当者:そうなんですよね。そもそも作り方も違うんですよ。ですからそこには当然違いが出ますよね。

そうですね。キャストウレタンっていうウレタンがタイトリストが使っているウレタンで、TSU 、サーモセットウレタンなのですが、ブリジストンさんが使っているウレタンは、TPU、サーモプラスチックウレタンていうんです。どちらもプラスチックの類なのですが、製造方法も違いますし、そもそもウレタンも極端にいうと、鉄と同じように、鉄も総称ですが、鉄といっても色々ありますよね。ですので、ウレタンにも当然性能差があります。おそらくボールのコアは柔らかくなってると思うんですけどね。まぁまぁ。

これくらいにして、次、アイアンに行ってみましょう。


■アイアン計測■

へっぽこリーマン:7番ですね。

担当者:7番アイアンはなんの指定もありませんので、普通に打っていただいて大丈夫です。
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担当者:軽ーいドロー系ですかね。

へっぽこリーマン:はい。大体そうですね。ただ、残り3ホールになるとフェード気味になります。

担当者:だんだん下半身が疲れてきちゃうんですかね。
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担当者:まぁ。こんな感じです。キャリーが150ヤードぐらい。まず見ていただきたいのが、バックスピンですね。5,542回転ですね。

へっぽこリーマン:ちょっと少ないですね。

担当者:7番アイアンの理想値でいうと6,500回転から7,800回転ぐらいですね。5,500回転なので少なく見えますが、現実は、マットと芝の差があります。芝の方が抜けが良いのでスピン量が増える傾向があります。ですから、まぁ。恐らく6,300回転から6,400回転くらいはいっているだろうなぁという気がします。決して悪い数字ではないのですが、願わくばもうちょっとあった方がいいなと思いますね。

なので、ちょっとボールを変えてみましょう。

へっぽこリーマン:元々はこれを使っていたんですよ。
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担当者:なるほど。何をきっかけにV1xからV1に変更されたのですか?

へっぽこリーマン:クラブ買った時に、試打した結果、V1の方がつかまりが良かったんですよね。V1の方が打ち心地が良いなぁって気がしたんです。それで、V1に変えてしまいました。
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へっぽこリーマン:ダフった。
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担当者:3球ともフェードしましたね。

へっぽこリーマン:あれ?なんか、私が打つとV1xのつかまりが悪く感じるんですよね。
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担当者:なるほど、逆球なので比較するのはアレなのですが、あえて最後の球で比較してみましょう。キャリー158ヤードです。スピン量は6,659回転です。

へっぽこリーマン:こんなに違うんですね。

担当者:そうなんです。V1はドローでV1xはフェードですので、1,000回転以上差が出ていますね。

へっぽこリーマン:そっか、球筋も違うから余計に差が出てしまったのですね。
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担当者:逆球だからですね。本来、V1xの方がスピンがかかります。ですので、V1xでV1と同じようにドロー系の球を打っていただいても、6,000回転弱のスピンが得られると思います。

それがまさにボールの性能の違いなんです。V1xの方が300回転ぐらいプラスになりますかね。ですので、V1と同じドローを打って頂いても5,800回転とかに勝手になります。そうすると芝から打って頂くと、6,500回転から6,600回転くらいまではくると思います。

ただ、今はフェードしているので、芝ではもっともっとスピンが掛かってしまうと思います。

恐らく、芝から打って頂くと7,500回転とか行ってると思うんです。それでも十分許容範囲内ですよ。

なので、こう見ると、性能面だけで見ていくとV1でフェードを打てば楽勝で6,500回転を超えます。但し、ドローを打つと若干下回る傾向があります。球筋としてはほんのちょっとの違いなのですが、でもそれで、距離は実はすごい変わってくる可能性があります。

今の説明の前にご理解頂くべきポイントは、バックスピン量とキャリーの距離というのは基本的には連動しているということです。適正値、6,500回転から7,800回転くらいで打っていただいた時が最もキャリーが伸びるんです。もちろん、当然ながら、落ちてからも非常に短い距離で止まります。

最初にお話しした、いかにグリーンを捉えるか、捉えて頂く確率を上げるかというところに話が繋がりますので、スピン量というのは重要な要素です。

球筋によってスピン量も変わる。やっぱりドローの方がスピン量が少なくなります。距離は伸びやすいのですが、その分、止まりにくかったりします。ちょっとの差で止まっている位置に差が出る可能性があると思います。

V1だとスピン量が少なめに出てしまいますので、アプローチでも手前にちょっとキャリーしてランが出てしまう可能性があります。V1なのでもちろんスピンは入っていますから、ゴロゴロって転がっていくわけではないのですが、バウンドがもう1バウンド、2バウンド増えますというイメージですかね。

それに比べて、V1xを打っていただいた時にたまたまフェードだから尚更ですけど、こちらの方がキャリーが伸びて、下手したらピタッと止まりますね。

細かくいうとボールの初速も影響するので、実は当たっている場所によって、すごく距離がばらつきます。

こちらの方が影響が大きいのですが、V1の一球目は、キャリー127ヤードで、次のショットはキャリー155ヤードと25ヤードぐらいの違いが出ています。
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担当者:ここで何が違うかというとボールの初速が明らかに違うわけです。このように当たっている場所が全然違う場合でも、明らかに結果に現れてくるわけです。
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担当者:V1xの二球目は、ダフってしまったやつですので明らかにボール初速が落ちて、飛距離も落ちてしまっていますよね。

やはり初速の影響の方が大きいですね。とは言ってもスピン量によって状況が変わる事実はありますので、フェードを打って飛んでいるように、スピン量が安定していればキャリーが増えますので、止まる位置に大きく影響が出てきます。

なので、まぁ。難しいところですが、性能面だけで言えばV1xと言いたいところですね。V1xであれば、ドローを打ってもスピン量の適正値の幅からはみ出さないので、ドローでもフェードでも縦のばらつきが少なくて済むと考えられます。

ということは、V1の方が縦のバラつきが多くなってしまう可能性があると言えます。ドロー打つとちょっと手前気味に落ちてランが出てしまい、フェードを打つとちょうど良い感じになると思います。

ですので、繰り返しになってしまいますが、性能だけで言えばV1xと言いたいところです。但し、先ほどおっしゃっていた捕まる捕まらないとかっていう要素もありますので。。。

へっぽこリーマン:うーむ。なんか、感覚の問題なのかもしれないんですけどねぇ。。。

担当者:でも、それも大事なんですよ。すごく大切な要素なんです。打感もそうですね。心地よいというのはとても大事な要素なんです。

例えば、先ほどのように【V1xを打つとご自身で捕まらない】と思った瞬間にその通りの球になるんです。人間ってそういうものなんです。

なので、おっしゃった通り、多分V1xを構えた瞬間に全部フェードになってしまうのだと思います。

V1xの赤字の数字を黒字に塗り変えたら捕まるんだと思います。

へっぽこリーマン:なるほど!

担当者:そうなんです。人間ってその程度でも反応する生き物なんです。そうなっちゃうと、ショットとしてはV1の方が安定しますねって言えるんですよ。

そこがすごく難しいところなのですが、いずれにしてもバランスなんです。スピン量と打ち出し角、この辺のバランスで飛んでいっています。

今回の比較では逆玉なので説得力に欠けてしまい、難しいのですが、そういうことなんです。V1の方が多少縦の距離がバラつく傾向が出てしまうかもしれません
。フェードの時はキャリーが伸びて、ドローの時はキャリーが伸びずに落ちてしまう。このようなことが予想されます。

V1xの方がばらつきが少なくなると思います。ドローが出ないなら常にフェードで安定しますし、フェードでもスピンが多すぎるゾーンにはいきませんので、それ程大きな問題になるとは思えないです。

このフェードを打って頂く分には安全は安全ですね。

へっぽこリーマン:なるほどぉ。

担当者:あと一つ言えるのは、V1の方でドローを打っているというのも理由の一つではあるのですが、ボールの高さもV1の方がちょっと低めですよね。
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担当者:ランディングアングルがV1だと42度とか44度とかなのですが、V1xでは49度とか47度になっていますし、高さも出ていますね。もちろんV1xでフェードを打ったからという点もあるのですけどね。

そういうところもちょっとありますので、止まる、止まらないという点で言えばV1xの方が止まりますね。ビタっと止まる要素があります。性能面ではそうなります。

へっぽこリーマン:【最近止まらなくなったなぁ】って思っていたのはそういう事もあるのかもしれませんね。

担当者:V1で強めにドローが入ってしまうと止まらないかもしれないですね。このぐらいの軽いドローであれば、十分止まっていると思いますけど、もうちょっと大きくなると、もうちょっとスピン量がスッと落ちてきます。そうすると、芝から打っても6,000回転ぐらいになると思います。6,000回転ぐらいなら良いのですが、6,000回転を切ってくるかもしれません。

ちょっといつもより手前に落ちて、その分、転がっていってしまうと思います。という傾向を少し感じますね。

へっぽこリーマン:狙ったところより、10ヤード、15ヤード左に行っちゃったなぁって感じると止まっていない感じなんですよねぇ。

担当者:そうですね。15ヤードというと相当強くフックがかかっていると思いますので、この数字が、芝から打っても5,000回転台になっていると思います。

そうすると、V1は能力がありますので、そこそこ止まりますが、ビタっとはいかないですよね。

へっぽこリーマン:そういう時は高さもそんなに出ないですしねぇ。

担当者:そうですね15ヤードというと相当つかまえ気味に行ってますので、弾道も低く、スピン量も少なくなって正に手前に落ちて転がるっていう状況でしょうね。

へっぽこリーマン:なるほどねぇ。

担当者:もしかしたらV1でフェード打ったらベストボールかもしれないですね。

へっぽこリーマン:なるほど!フェードですね!

担当者:ただ、まぁ。ドローも出るのは当然ですので、それはそれなんですよね。ですので、性能だけで言えばV1xの方が良さそうなんですよね。ただ、良いかなぁ。っていうレベルですので、ここは性能面で言えばV1xだというふうに理解いただければ良いと思います。

これを踏まえてドライバーにいきましょう。

■ドライバー計測■
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へっぽこリーマン:よく出るエラーですね。

担当者:ちょっと右に出ましたね。右のスライスですね。
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へっぽこリーマン:あのエラーばっかりなんですよね。

担当者:なるほど、ちょっと右に出て、そこから右に曲がるボールですね。なるほど。
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担当者:確かに。
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へっぽこリーマン:あぁ。これですね。

担当者:これが出ますね。

正に、2パターンですかね。高めの右と、低めの右とという感じですかね。1球左にピュッというパターンもありましたが、あとは全部大体揃っていますね。
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担当者:この一球だけが低く出てしまっていますね。あとのは大体揃っていますね。
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担当者:1球目と4球目の平均を見てみましょう。このグレーのラインですね。
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担当者:そうすると13.4度の打ち出し角でスピン量3,000回転です。キャリー208ヤード、ランディングアングル40度、50ヤード右に落ちています。

へっぽこリーマン:はははは!

担当者:とういうのが傾向として出てきています。なので、ボールを変えてみましょう。
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へっぽこリーマン:お。全然違うなぁ。

担当者:打感、違いますかねぇ。そうですよね。

特に普段V1使われていると違いますよね。

へっぽこリーマン:こんなに違ったんですね。
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担当者:もう一球いいですかね?ちょっと下目に当たっていますね。
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担当者:当たりはだんだん良くなってきたのですが、今度は低くく右に出ていますね。

へっぽこリーマン:あら。こんなに低く出てしまっているんですね。
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担当者:これは、ボールの問題ではないですね。ボールが弾道を下げているわけではないですね。スピン量4,000回転。これは明らかにフェースの下目に当たっている証拠ですね。

へっぽこリーマン:あぁ。そういう事ですね。
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担当者:更にヒール目かもしれないですね。キャリー195ヤードで、ランディングアングルも32.6度しかないので圧倒的に低い球で、早めに地面に落っこちてしまって、ランが入っているというボールですね。

へっぽこリーマン:あぁ。早めに落ちて、ゴロゴロゴロってやつですねぇ。

担当者:これは、ボールの差としては比べにくいですね。。。どうですかね。実は、ボールでドライバーの直進性はあまり変わらないです。

へっぽこリーマン:なるほど。。。まぁ。これでは。。。ですよね。


■ボールとクラブの違い・アイアンとドライバーがボールに与える影響■

担当者:正直、ドライバーでどのボールを打とうとも特に大きくは変わらないです。ディスタンス系のボールを打とうが、V1、V1xを打とうが、TourB XSを打とうが、このスピン量というのはあまり変わらないんです。

ウェッジではとても大きく、3,000回転以上の差があったかと思います。ところが、ドライバーに向かって、どんどん性能が近づいていくんです。当然なのですが、飛ばすための条件というのは、各メーカー熟知していますので、ハナっから飛ばすための設計をしているわけです。

ですから、VG3のようなディスタンス系のボールであろうと、V1であろうと、V1xであろうと、ドライバーではスピン量はある程度抑えたほうが飛ぶのは分かっているので、当然抑えるように設計しています。そして弾道の高さも調整しています。ですので、非常に差が出にくくなっているんです。

なので、曲がる曲がらないも差が出るはずがないんです。性能面ではですね。

へっぽこリーマン:スイングの問題ですねぇ。。。

担当者:但し、気持ちの問題とか、すごくそこが人間というのは、いかに大きいかなんですよ。
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担当者:例えば、TourB XSのボールを打った時に非常に良いスイングをしていただけの可能性が高いんですけど、でも、それで結果が良かったので【あ。このボール曲がらない】と思った瞬間から、曲がったとしてもあんまり曲がっていないと信じてしまうんです。

ボールの性能上はそこに大きな差は出づらいんですけどね。

これを言ってしまうと、タイトリストの回し者の意見になってしまうのですが、TourB XSは飛ぶ要素が売りのタイプのボールではなく、あまり飛びの要素を持っていないと考えています。ですので【飛ぶ】と感じられた時に、とても良いショットをされていたのだと思います。

他社製のボールで言うと、TourB XSに代表されるような柔らかいタイプのボールは、ボールの初速がなかなか上がりません。
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担当者:どちらかというと、TourB Xに代表されるような硬い系のボール、他のメーカーで例えばTP5Xのようなタイプですかね。あちらのタイプの方が、硬くてスピン量が少ないので圧倒的に飛ぶ要素が詰まっています。

これをひっくり返せる方というのはあまりいないと考えます。

なぜそうなるかという理由もあって、TourBシリーズで例えると、硬くてスピンを抑えるタイプのTourB Xと柔らかくてスピン性能が高いTourB XSというモデルがあります。

本来、ボールというのは硬い方がスピンがかかります。何故だかご存知ですかね?

へっぽこリーマン:いや。聞いたことがありません。

担当者:本来は、コアが硬い方がスピンが掛かるはずなんです。そうなると、TourB Xの方がスピンが掛かることになりますよね。ところが、そうなってないですよね?

ちなみに、タイトリストのボールは、この原則通りの結果になります。先ほど打っていただいた通り、V1xの方が、V1よりスピンがかかっていましたよね。

何故なら、コアがV1xの方が若干硬いことが影響しているからなんです。

ところが、ブリジストンやダンロップも逆になっていますよね?

へっぽこリーマン:そうなんですよ!私、コアが柔らかいボールの方が、スピンが掛かると勘違いしていました。

担当者:何故そのようになっているかというと、コアが柔らかいタイプのボールは、意図的にカバーを柔らかくするなどの処置をしてスピン性能を上げているからなんです。

そうしないとこのようなことにはならないんです。

逆に言うと、コアが硬いタイプのボールは、意図的にカバーをちょっと硬くするなどの処置をしてスピンを意図的に抑えているからなんです。

なので、このようなことになります。

ところが、このようにしてしまうと、カバーの硬度もドライバーショット時などには、ボールの初速に影響を与えますから、どうしても柔らかいカバーを使っているタイプのボールの方が初速が上がりづらくなってしまうんです。

なので、飛ぶ方と飛ばない方というタイプのボールの特性をひっくり返すのが非常に難しくなってしまうんです。

どなたが打ってもほぼほぼその傾向になるんです。

私は逆になった方を見たことがないです。

タイトリストはカバー素材が全く一緒ですので、V1が飛ぶ人もいれば、V1xが飛ぶ人もいるんです。

これはもう、その方の打ち出し条件次第になってくると思います。そういう差が出てしまうんです。

そうなると、TourB XSはどちらかというとスピン性能重視のボールですので、飛んだとするならば、その時にとても良いショットをされていたのではないかと推測させていただいたんです。

へっぽこリーマン:なるほどぉ。

担当者:ボールの性能で飛んでいるというのはちょっと言い辛いと思うんです。

その時、良いショットを打たれているので、距離も出て方向性も良く、全てが良い方向に働くので、結果、ドライバーの時にはこちらの方が良いという結論にたどり着いたのだと思います。

ただ、性能面で見ていくと、実はそうなり辛い要素が非常に多いわけですよね。性能面側を把握している人間からすると、なかなかそうはならないんですと言わざるを得なくなってしまいます。

だから、正直にV1が真っ直ぐに行きますとも言わないです。同じように曲がりますし、同じように飛んでいきますということになってしまうんです。

へっぽこリーマン:V1xの方が飛んでるなぁっていつも思っていたのですが、打ち出し角からくる錯覚なんですかねぇ。

担当者:V1xの方が飛んでる気がするということなのだと思います。でも、先ほどからお伝えしているように、気がするというのはとても重要なのです。

硬い分初速が早く感じやすいです。ただ、実際にはそんなことはないんです。たまたま、確かに初速が早く出ていますが、私が見ている限りでは、だんだん振れてきたように見えています。V1からV1xに変えたから初速が上がってきたのではなくて、振れてきてるんですよって感じています。

へっぽこリーマン:身体があったまってきて。。。

担当者:そうですね。身体があったまってきて初速は上がってきているのですが、残念ながらフェースの下目に当たっているので良い結果が出ていないだけだと思います。そういう感じがします。

こう見ていくとボールでどう効果を出していくかというと、最後打っていただいたボール、これは初速141マイルという結構良い数字なんですよ。
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担当者:この初速が出るのであれば、打ち出し角が12度とか13度というのはとても良い数字なんです。ただ、右にこれだけ行っていて若干開き気味に当たっているということを考えると、フェースがストレートに当たると打ち出し角が下がってしまうと思うんです。恐らく10度前後になってしまい、スピン量も2,000回転ちょっとしかかからず、キャリーが伸びにくいのではないかという気がします。

弾道がとても低く早めに地面に落ちてしまいます。ランディングアングルはフェースがストレートに当たった時には30度ぐらいになってランは出るのだと思いますが、ランはコースの状況次第になってしまいますので、キャリーをきっちり伸ばしていくというのはまず最初に必要なことだと思います。同時にランが出やすい角度でランディングさせたいので、ストレートで打った時にもう少し打ち出し角を高くしたいですね。

今は右に行っているので、このぐらいの高さが出ているのですが、フェースをストレートで打った時に12度、13度ぐらいで2,500回転ぐらいが得られるとベストではないですかね。

少し右に出ているというのが難しいところではありますね。

ただ、惜しいところは、右に打ち出しているだけで、その先は対して曲がっていないんですよね。

へっぽこリーマン:そうなんですよ!もうドライバーは真っ直ぐ打てないので、いつもフェアウェイの一番左端を向いて打っているんですよ。

担当者:そうするとセンターに飛んで行くということですよね。なるほど!

そうなんですよね。どうしても現代の大きいドライバーの最大の欠点と言いますか、特徴と言いますか、コントロールの難しいところなんですよね。

当然、アイアンをイメージしていただいて、ドライバーのヘッドは明らかに大きいわけですよね。当然ですよね。どう考えてもアイアンの方が重心距離が短くて、ドライバーの方が遥かに長いわけです。

これは変えようのない事実なのですが、そうなると、アイアンで軽いドローではなくて、フェードを打っていたりすると、ちょうど打つタイミングでフェースが軽くオープンかスクエアぐらいで当たってフェースを返さずにそこから押して軽いフェードになるわけです。

ドライバーでアイアンと全く同じタイミングで打とうとするとフェースが全然閉じてこないうちにボールに当たってしまうんです。重心距離の違いの問題ですね。

ですから、アイアンと全く同じように振っちゃうと右に行ってしまうんです。当然右に飛び出して、そこからスライスする形になるわけです。

アイアンと全く同じスイングをしようとすると発生する現象なのです。

もしかしたらですけど、アイアンで軽いドローを打つイメージで、打ってくるとそれだけフェースターンしてきますので、そのイメージでドライバーを振ると初めて綺麗なフェードになるかもしれません。

こういうことが現実に起こると思います。出球を揃えるというのは実は非常に難しいのです。今のアイアンとドライバーの性能というか特徴が違いますので、同じ弾道を打とうとするとドライバーで軽いドローが出るスイングのままアイアンを打つとチーピンしか出なくなったりする可能性もあるんです。

そういう現象が起こり得る難しさがあるんです。

なので、アイアンのあの感じのまま、ドライバーも同じように振れているのだと思います。実は、スイングが悪いわけではなく、同じことが出来ていて、良いという見方も出来るのですが、性能上結果は同じにはならないということなんです。

そこが、難しさの一つなんです。

へっぽこリーマン:奥深いですね。

担当者:大型ヘッドは明らかに飛距離が出ます。これは間違い無いです。但し、コントロールするのがちょっと難しいという点も特徴の一つだと思います。

例えば、PGAツアーの最終日を見ていただくと、メジャーの試合でトップ争いをしている人たちですらドライバーでフェアウェイを外すことがありますよね。緊張もしているとは思いますが、彼らは、その週、世界で最も調子が良い選手達です。そんな絶好調の選手が打っても曲がる要素があるんです。

ですから、アマチュアが曲がらない訳がないと考えていただくと気が楽ですよね。僕なんかはそう捉えています。

世界で最もレベルの高い選手達が打ってもまだコントロールが難しい世界なんです。もちろん、ヘッドスピードも凄く早くて、飛距離も半端ないのでちょっと曲がると大怪我になるわけです。彼らの世界ではインパクト時に1度でもフェースアングルが変わると60ヤードぐらい変わってしまうシビアな世界でコントロールしているのだと思います。

アマチュアでは30ヤード違ってくると言われています。倍ぐらいずれるイメージですね。

へっぽこリーマン:プロは飛びますからね。

担当者:そうですね。300ヤードを超えて行きますからね。

平気でそれぐらいずれてしまうんですね。世界で最もレベルの高い選手ですら曲がるのだから、アマチュアが曲がらないわけがない世界だと考えていただければ、少しは気が楽になると思います。

へっぽこリーマン:そうなんですよねぇ。怖くてコースでドライバーが握れなくなっちゃうんです。

担当者:フェードを打つのだというイメージで、フェースをローテーションしないイメージで打っていただいても良い結果が得られる可能性がありますね。

へっぽこリーマン:逆なんですね。つかまえようとすることが弊害になっている可能性もあるんですね。

担当者:そこが難しくて、適度にコントロールするというのが非常に難しいんです。行きすぎちゃってすごいひっかけっていうミスもあると思うんですよね。

へっぽこリーマン:あります。チーピンみたいなのもたまに出るんです。

担当者:実は、そんなに酷いスイングをしているわけでも、決して極端に開いて打っているわけでも無いんですよ。結局、アイアンであれだけ打てていて、同じ感覚で打てている筈なんです。クラブのヘッドの性能や特性上、あのような結果になってしまうということなんです。

へっぽこリーマン:そういうことなんですね。極端に開いて当たっていると思っていました。

担当者:そうです。アイアンと同じタイミングで振ると、ドライバーは開いて当たってしまうと思います。

へっぽこリーマン:あぁ!そういうことですね!結果として開いて当たっているってことなんですね。

担当者:そうなんです。アイアンもドライバーも同じように振れているんです。悪いスイングでは無いと思うのですが、クラブの性能上、ご自身のイメージよりもドライバーは遅れてきてしまうんです。

フェースが閉じてきてくれないんです。

アイアンはフェースが閉じてきてくれるので、最悪軽いフェードになっているんです。

ただ、ドライバーは間に合わないので、右にビューンと飛んでいってしまうんです。

その辺なんですよねぇ。ドライバーの性能が良いのは間違い無いのですが、コントロールが難しいのです。

ですから最近の選手がシャットに打っているのはそういうことです。ダスティンジョンソンを見ていただければ分かると思うのですが、ローテーションせずにそのままフェースをぶつけていくイメージでスイングしていますので、フェードで物凄い飛距離が出ているんですけど、ドライバーの特性を活かしたスイングですよね。コリンモリカワもそうですし、フェースローテーションしないで打っている選手がこの大きなドライバーヘッドをうまく扱えているようにみえますよね。


■フィッティング結果■

話が脱線してしまいましたが、ボールフィッティングとして合う合わないで言うとV1xよりなんですよね。ドライバーでは大きな差はないので、どちらでも良いと思うのですが、性能面、全体的なバランスでいうとV1xよりだなぁと思っています。

但し、一番最初にもお話しさせていただきましたが、打感の好みというのは物凄く大切なところなんです。やっぱりそこを中心に考えていただいて全く問題は無いと思います。

言い方を変えるとどっちに転んでも極端に悪くないということは、それだけ悪くない球を打てているとも言えると思います。バランスが極端にズレていれば、もっとどっちかよりと言い切れるんです。もっと明らかにV1xよりとかV1よりとか、言い切れる方もいるんです。そういう方々には、何か極端に不足している要素をボールで補いましょうという形でお話し出来るんです。

どっちを選んでも良いですよという方々は、推奨される数値と近似値で打てていらっしゃるわけですから、ご自身の感覚を信じていただいて大丈夫です。ということをお話しさせていただいています。

ですので、V1というチョイスは決して悪くないと思います。数字だけ取ると若干V1xよりだというだけなんです。もう一度改めてコースで試していただくというのがベストだと思います。

へっぽこリーマン:コースでフィッティングを受けたいと思って検索していたのですが、Webページには記載がなくて、今日のイベントに参加させていただきました。コースでの開催予定もあるのですか?

担当者:今、二箇所で開催はさせていただいてはおります。太平洋相模さんと太平洋市原さんで実施しております。この2箇所はコースをお借りして開催しているのですが、コースを使わせていただく点からどうしても、コースが多少痛みますので、基本的にはメンバー様向けのサービスとして実施させていただくためにコースをお借りしている状況です。

おっしゃる通りで本来はゴルフコースで今と同じ手順で同じことをやると、もっと明確に弾道が見えて、落ちてからもどうなるか明確になりますので非常にわかりやすいですし、納得もしやすく、芝でのスピン量を計測できるのですが、どうしても最終組が出た後に実施するしかありませんので、時間が限られてしまい残念ながら数もこなせないというのもあって、人数も限られてしまっているんです。

ただ、今日確認した方法を覚えておいていただいて、ご自身でコースでやっていただくというのもありだと思います。

変な話ですが、その時には数字は無視していただいて構いませんので、単純に同じ球筋を打った際のご自身のフィーリングと弾道の高さ、着弾位置とか距離感などの違いについて着目していただいて、最終的に、ボールを選んでいただくのが良いのだろうと思います。
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担当者:恐らくV1だと思うのですが、打感が大事です。ですので、ご自身の感覚を大事にして頂いて良いと思います。性能面では極端な違いは見受けられませんでしたので、単純に感覚だけを信じていただいて選択いただいて大丈夫だと思います。

ちょっと中途半端な結論になって申し訳ありませんでした。

へっぽこリーマン:いえいえ。私のスキルの問題ですし、とても参考になりました。ありがとうございました。アイアンも買い換えるつもりではいますし、改めて打ち比べてみたいと思います。

■フィッティングを終えて■

いかがでしたか?参考にしていただけるような話題はあったでしょうか?私のようにボールについて勘違いしている方もいらっしゃったのではないですかね?

私は、今回のフィッティングサービスでは様々な気づきがありました。
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今まで散々ドロードローとドローボールを追いかけ、ドローボールを打つ練習ばかりしていましたが、やっぱり私にはフェードが合っていそうだとか、スピン量が少ない私のスイングには今使用しているアイアンシャフトは合っていないのではないかとか、ドライバーショットを基準に決めていたボール選びが間違っていたのではないかとか、もう、何年も何年も散々遠回りをしてきてしまったのだという現実を突きつけられてしまいました。

過去にフィッティングをしてくださった有識者が【クラブの振りやすさと実用性が必ずしも一致しないケースがあり、両立の難しさ、バランスをとったクラブセッティングの落とし所は使用者自身が見出していかなければいけない点でもある】とおっしゃっていたこともあり、今更ながら、こういうことだったのかと、なんとなく理解したのでありました。

今回タイトリストのボールフィッティング担当者が説明して下さったボールの特性やボール選びのポイント、そしてフィッティング方法は、ご自身に合うボール見つけていただく際の参考にしていただき、気持ち良いショットが打てるボールを手にしていただけると嬉しいです。

もし可能であれば、ハイシーズン前に、タイトリストのボールフィッティングサービスを受けていただきたいと思います。きっと、ご自身に合ったボールを手にすることができ、ゴルフがもっと楽しいものになるのではないかと思います。

それにしても、最近、アイアンを使ったセカンドショットでせっかくグリーン面にボールを落としても、ボールが止まっていないことが多いなぁと思っていたわけなのですが、まともなドローボールが打てていなかったことが原因だったとは。。。情けない話です。

フェードボール中心でラウンドするんはもちろんですが、私のスイングでもある程度のスピンがかかるアイアンヘッドやアイアンシャフトを使うっていうのもありだなぁと改めて思うのでした。

クラブの振りやすさと、実用性のバランス、ここはやはり信頼出来るプロのフィッターに私に合ったシャフトを選定いただくのが良さそうですね。


■次回予告■
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今回、タイトリストのボールフィッティングを受けさせていただき、タイトリストボールの中では、ProV1もしくはProV1xが私には合っていそうだということが分かりました。

残念なことに、私のショット力がへっぽこすぎて、同じ球筋で比較することが出来ませんでしたし、ここまで来たら、もう少し打ち比べてみたくなりますよね。

そんなわけで、ドライバーショットが苦手な私がボールでなんとか出来ないかと、ドライバーショット時の最高到達点が高いと言われている数種類のボールを5月に購入済ですので、今日教えていただいた方法で打ち比べて、マイボールを決定してしまおうと思います。
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比較予定のボールは、タイトリストProV1、ProV1X、スリクソン Z-STAR XV、テーラーメイド TP5X、ブリジストン TourB XS、キャロウェイ クロムソフトの6種類です。マイボール決定のためのうち比べ結果については、改めてレポートさせていただきます。
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マイボールが決まったら、信頼できるプロのフィッターにアイアンをフィッティングいただき、アイアンヘッド、アイアンシャフトを選んでもらいたいですね。

出来れば、アイアンのフィッティングの様子もレポートさせていただく予定です。

by dive_black_rabbit | 2020-12-13 11:55 | ゴルフ奮闘記
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時間もお金もないへっぽこリーマンゴルファーが、無謀にもアベレージ80台を目指して悪戦苦闘する汗と涙にまみれた日々の記録です。
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